M&Mデザインプロ養成コース第一期生のayuです。絵心もセンスも全くない、しがないサラリーマンの私が、「趣味の香水作りのラベルを作りたい」という名目で、デザインの勉強をはじめました。今日はillustrator初級講座で、「マーク」の描き方を習った時に提出した自由課題。たくさん練習しました。
授業で製作に入る前に先生が、以前のクラスでクラスメートのUりかちゃんが作った作品を見せてくれました。「可愛いー」って思わず叫んで、とても可愛いかったのでめちゃくちゃワクワクしたのを覚えています。
しかーし、いざ製作に入ると頭の中が真っ白になりました。
これが現実です。(泣)
どんな風に葉っぱやお花を並べたらいいのか、そんなことすらわからない私がいたのです。
家に帰って、地味な特訓が始まりました。
これ、練り香水のラベルにしたら可愛いかもと思い、ティン缶のふたのサイズに合わせて丸い枠をたくさん描きました。全部うまったら、シールにしよう!と夢が広がります。
毎晩、会社から家に帰り、テレビの前でパソコンを開くのが日課になりました。まるで、父親が仕事から帰り、テレビの前でお刺身をつまみながら、毎晩、お酒を飲むような、そんなルーチンのはじまりです。
こんな小さな世界だけれど、あーでもない、こーでもないと葉っぱとお花を置きなおしながら、一晩にひとつ作るのがせいいっぱい。
頭が真っ白になったら、取りあえず置いてみる。
置いてみて、何か違うなって思ったら、ちょっと変えてみる。
小さな、小さな世界だけど、
小さな、小さな私だけの世界だから、
私のハートが居心地のいい世界を作りたい。
初めは、お花に葉っぱもつけられなかった私が、いつしかブーケを作れるようになって、
ブーケが作れるようになったら、リボンをつけたら可愛いかも、
蝶々が飛んでいたら可愛いかも、
って、どんどん自由になっていきました。
デザインって、私を自由にしてくれる、魔法のツールなのかもしれません。
こうして、慣れてきた頃、パソコンが容量不足で、悲鳴を上げはじめました。だから、練り香水のシールは結局、入稿できなかったのです。
でも、可愛らしいお花と葉っぱを目の前にして、頭が真っ白になる私はいなくなり、ちょっぴり自由になった私が顔を出しはじめました。