マラカス作りを終えたあと、何かが始まった。私のマラカスはまだ出来上がっていないので、アンの作ったマラカスを手にする。
アンとだいきとたかこ先生と私。四方に腰をかける。だいきの通訳によれば、アンがこれからドラムを叩くので、アンのドラムの誘導で上か下に行くようにと言われる。
えっ、上か下?急に言われてもどっちか選べない>_< なんて思っているうちにアンのドラムが始まる。
ドラムの音を聞いた私は迷う間もなく、イーグルのような大きな鳥の背中に乗って、ものすごい早さで上昇していった。
しばらくして、イーグルは上昇を止め、水平方向に飛び始める。背中の上の私は、
えっ、ダメだよ。上か下に行けって言われたじゃん。
と、イーグルを引き返させようとする。私の何かを物語っていそうな行為だ。笑。
しばらくして、やっとイーグルが引き返してくれる。そのあと再びイーグルは上昇を始め、今度はドラゴンが螺旋を描きながら上昇し、そのまま光の中へ飛び込んでいった。
光の中はとても気持ちのいい場所で、ラッパを吹いた小さな天使が行進していた。そして、そこで、光のマントを着た王様に出会う。
私はなぜここに来たの?
と一応尋ねてみる。すると王様はこう答えた。
「生まれ変わるため」
その言葉を聞き、びっくりして目が覚める。“生まれ変わる”、つまり、私はシャスタで交通事故にでもあって死ぬ運命にあるのだと思ったのだ。笑。
こうしてインナージャーニーが終わる。シェアタイム。ひとりひとり、自分のインナージャーニーを語り始める。
驚いたのは、激しいドラムの音に私は急上昇したが、たかこ先生もだいきも静かにうずくまって過ごしていたようだ。
私の番が来て、イーグルと急上昇したこと、光のマントを着た王様に会ったことなどをシェアする。そして、王様との会話をだいきがアンに通訳する。
『Rebirth』
その言葉を聞いて、交通事故に会うわけではないことに気づく。
「自分は何でも知ってるのね。」
たかこ先生がにっこりしながら言う。光のマントを着た王様に言われたのだけど、本当は自分で言っているのだとか。光のマントを着た王様に言われた方が素敵だけど。笑。
このシャーマニックジャーニー、登場した動物や方角、ひとつひとつに意味があるらしい。イーグルが水平方向に飛んだ時の方角にもきっと意味があったのだろう。でも、その時は、上か下かと言われたのに、横に行ったなんて言えず、内緒にしてしまった;^_^A
つづく
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