ホタルと妖精さん 幻想的の意味を知る
今日はホタルを見に行ったお話。今日は夜、ホタルを見に行った。本当はホタルの鑑賞会の時間があるのだけど、着いたのが遅かったので、鑑賞会には間に合わなかった。だから私が着いた時、その場所にはもう誰もいなかった。
ホタルを見るために、歩いて川辺まで下る。足元は小さな灯りで照らされていた。一歩ずつ、一歩ずつ転ばぬように。
川辺に近づくにつれて、灯りが減ってゆく。夜の森へと足を踏み入れる。
耳を澄ませば川のせせらぎ。さっきまで、暗がりで転ばぬようにと気を張っていたせいか、全く耳に入らなかった。
虫の音が私たちを夜の世界へと引き込んでゆく。 夜の森特有の世界へと。
しばし、暗闇に目を慣らす。
今は暗くてよく見えないけど、本当は滝があって、そこから小さな川が流れている。川には橋がかけられ、橋から川の辺りにホタルを探す。
あっ、いた!
ホタルがいた。よく、「幻想的」だと表現されるけど、そこまでたくさんはいない。1匹見つけて、また次を探す。
あっ、いた!
ホタルが私達の真横を飛んでゆく。自分のこんなに近くをホタルが!意外と感動的。
あっ、いた!妖精さんがいた!いえ、いえ、ホタルです^^; もちろん、頭ではそれがホタルだとわかってはいるけど、なぜかホタルが妖精さんに見える。驚きと興奮。あっ!の声が1オクターブあがり、腰がほんのちょっと後ずさる。
コトバンクによれば、「幻想的」とは
〝現実から離れて、まぼろしの世界を夢見ているようなさま。〝
まさに、そのままではないか!ホタルを見た時は「幻想的」だとは思わなかった。「ホタルは幻想的」。その言葉から連想した世界と大きく違っていたから。
けれど、暗闇の中でホタルが創り出す不思議な世界を体験し、それをブログに綴りながら、「幻想的」という言葉の意味を初めて知った私であった。